2023/10/18
防災・危機管理ニュース
6~7月の梅雨期に九州(山口県を含む)で3時間降水量が150ミリ以上の集中豪雨が午前4~9時に発生する割合は、それ以外の時間帯に比べて2.8倍高いことが、気象庁気象研究所台風・災害気象研究部の加藤輝之部長の調査で分かった。午前7~9時に限ると、3.5倍も高い。仙台市で開かれる日本気象学会で25日に発表する。
加藤部長は「明け方から朝に集中豪雨が多いことが客観的な数字で示された。大半は線状降水帯が発生しており、警戒しないといけない」と話している。九州は東シナ海から大量の水蒸気が流れ込み、雨雲が発達するが、なぜ明け方から朝に集中豪雨が多いかは「(気温や海面水温、風など)複合的な要因が考えられ、まだよく分からない」という。
調査対象は全国の地域気象観測システム(アメダス)で1976~2022年に観測したデータ。九州以外の地域は、3時間降水量が100ミリ以上の集中豪雨では午前4~9時の発生割合が1.1倍だが、130ミリ以上や150ミリ以上ではそれ以外の時間帯と同じだった。九州は100ミリ以上で2倍、130ミリ以上では2.3倍だった。
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
医療機能の維持を可能にした徹底的なハード対策非常時の代替ライフラインはチェック表で管理
元日の能登半島地震で激震に襲われた恵寿総合病院では、地震後も業務を止めることなく、充実した医療を提供し続けた。10年をかけて整備してきた、徹底的なハードとソフト対策のおかげだった。
2024/05/20
-
目まぐるしい状況変化 懸命に向き合った3カ月
市立輪島病院は能登半島地震で被災しながらも、懸命の処置により、運び込まれる負傷者や感染症に苦しむ患者の命をつなぎました。超急性期・急性期を乗り切ると医療需要は急減し、代わって介護機能の維持が深刻な課題に浮上。発災から介護医療院開設までの約4カ月、病院で何が起きたのかを同院事務部長の河﨑国幸氏に聞きました。
2024/05/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方